東欧4カ国の旅⑦
第6日目 (水) ウィーン満喫
7時半に起きて8時に朝食。
8時半には自由行動の大事な一日に出発。

この地図を駆使するつもりです。
ホテルの裏になる国鉄のウィーンミッテ駅は地下鉄のラントシュトラーセ駅と同じ建物で、
昨日添乗員さんが言っていたようにそこで市電の一日券を購入。

下鉄
(Uバーン)も市電(トラム)も共通券で一日券(24時間券)が5ユーロ。駅の自販機で購入。
シュトウベント駅から1番のトラムに乗りリンクをまずは一周。
意外なくらい小さな円周。
そのまま乗り続けてオペル下車。昨日ちょっと見たオペラ座の前だ。

リンクシュトラーセに沿って最初に竣工したのがこのオペラ座で、大規模公共建築の一環として、 フィレンツェやヴェネツィアのルネッサンス様式を手本として建てられた。
外部には開放的なロッジア(オープンな廊下)を周囲に配して、内部の劇場ホールは馬蹄形で、それを5層の観客席が取り囲んでいると言う。
今夜はここでオペラを安い見難い席には違いないが見て、その中の様子も見ることが出来る。
ケルントナー通りに入り右側の小道に折れてANAの事務所でトイレを借りたり、

左の小道(シラー通り)に入ってアドルフ・ロースの作品・星条旗風のデザインのモダンなエントランスを持つアメリカン・バー(ロース・
バーともケルントナー・バーとも言う)を探し出したり(昼間なので閉まっていた)

スワロフスキーのウィンドウを覗いたりしながらシュテファン広場の聖シュテファン教会に出た。

ウィーンの象徴とも言うべきこの巨大な寺院、大聖堂は13世紀の後期ロマネスクの教会を14世紀以降ゴシックに大規模改造したもので、
平面は三廊のホール形式で、壮大な空間に柱が林立している。

そういえば何かでこの柱の林立する教会の空間は森の中・林の中のイメージによるものだと読んだことがある。
南の塔は高さ136・7メートル、北塔は建設途中のままなのだそうだ。
壮麗な内部を走り足で見学して外に出る。

短い時間を極力街歩きに使いたい。
目の前にはグラーベンが伸びているけれど、
「先にモーツアルトの方へ行こう。」と言うので、ドム・
ガッセの方に折れる。

ドム・ガッセ、可愛らしいフランツィスカーナ教会のモーゼの泉(噴水)の前を折れてフィガロハウスの前に出た。
しかしそこはハウスの絵の付いたカバーが掛かった工事現場になっていた。

モーツァルトがフィガロの結婚を書き上げたと言われる家だが残念なことだ。
ブルート・ガッセからジンガー・ガッセを通りまたフランツィスカーナ教会の前を通りバル・ガッセを抜けるとまたシュテファン広場に戻れた。
さて、ウィーン旧市街一の繁華街グラーベンだ。
グラーベンの名の由来はローマ帝国の軍事基地ヴィンドボナの壕(グラーベン)からきている。
この通りの両側には19世紀の歴史主義、ロース等の世紀末、 ホライン等の現代建築が並びコールマルクトまでの間はまるで建築のギャラリーのようだと言われている。
まずは教会の前に光り輝く硝子の、そうね京都駅を思い出させるような感じのするハース・ハウスに暫し見入った。

この斬新な外観は市民の間に論争を巻き起こしたと言うから、その点でも京都駅ね。
ハンス・ホラインによるこの建物は教会に向かって湾曲するガラスの壁面に教会をゆがんで映し出している。
シリンダーのように突き出ている塔。
外側しか見なかったが、その壁面に繰り返し歪んで映りこんでいる教会が私には面白かった。
京都駅も向かいの京都タワーがいつも映りこんでいるけれどちょうどあんな感じ。

アウガルテンの先グラーベンの中ほどにあるはずのペスト記念柱もすっぽりとシートの中。
シートに印刷された記念柱の姿がむなしい。

良くも悪くも17世紀のバロック建築の標本のようなと言われる柱なのに、これも見損なった。
ペスト記念中に隠れるようにしてグラーベンから少し引っ込んでペーター教会の正面が見える。

4世紀後半からの歴史が古いバロックの教会で、今の18世紀初頭の建物は楕円形の平面で、
「正面の正祭壇のほかに六つの祭壇を周囲に配置したローマの最盛期に通じるダイナミスムを持つ。」と紹介されていたが、
ここも中には入らず、緑青の大きなドームを持つ正面だけを見て先に進んだ。
観光馬車に乗ったひと家族が満面の笑みを私に振りかけて手を振りペーター教会の方へ曲がって言った。
旅を心から楽しんでいると誰にでも笑いかけたい気分になる。
「うん、良く分かるなぁ。」と、私もいっぱいの笑顔を返した。
満面の笑顔見交わし確かめる
幸せが心の垣根を取り壊す

突き当りをコールマルクトに折れる。
コークマルクトをそぞろ歩いていると、
「あ、ルイ・ヴィトン!」
「あ、本屋!」
直ぐ横にルイ・ヴィトンの店と格式ありげな立派な本屋が並んでいた。
彼女は娘さんの頼まれ物を買いにヴィトンへ行きたいというし、
私は息子のお土産に何か建築関係の本を買って行こうと思っていたので、
「ジャァここで別行動。私は本屋へ行くからあなたはヴィトンで買物してきて。早く終った方が迎えに行くってことでどう?」
といったら、彼女にしては煮え切らない顔で付いてくる。
「?ひょっとして一人では入りにくい?」
「うん、一人で入るのいやだー。本屋待っているから付き合って。」
ジャァ先に本屋ねと、立派な「MANZ」書店へ入り、

店員のお兄さんに英語で大丈夫かなぁと思いながらアーキテクチャーの本はどこかと尋ねたら案内してくれた。
そこには写真入りの立派なウィーンの建築本がいっぱいあったので、色々手にとって見てから「ゼセッション」の写真集に決めた。
(ちなみにこの本は息子に好評だった。)
それとウィーンの絵地図も買って、いざヴィトンへ。
綺麗な店だったが重いドァをあけて入ると店には背の高い黒服の店員だけしかいなかった。
パリやロンドンでは日本人客がうようよいたのにね。
さすがにウィーンまで来てヴィトンってことは無いのかな?
しかし日本人の女性店員が出てきたので、やっぱり普段は日本人客が多いのかしらと思いなおした。
彼女が娘さんのメモを渡して探してもらっている間に、しかもかなりの時間がかかったのでうろうろ見ている間に私がミイラ?になってしまった。
「旦那と息子にいいなぁ!」と思ったネクタイを見つけてしまったのだ。
で、待っている間にネクタイ二本お買い上げ!
結局娘さんの希望商品は無くてどうしようと言うので、
お財布の売り場を見ていたらきれいな赤の財布があったから
「これが素敵だと思うけれど、これじゃ気に入らないかしら?」と言うと、
「うん、これなら気に入らないってことは無いわよ、きっと。」
(ちなみにこれは大喜びされたそうで、こんなにいいものをお土産にしてもらえるとは!と、お母様株があがったそうである。 しかも日本で買うより2万円近く安かったとか。ホント、そんなに違うの?)
まだ午前中だというのに重くなってしまったのは失敗だったけれど、お土産が全部済んでしまって気分は助かった。
もう考えなくてもいいもの。
日本人のおばちゃんらしく買物袋を取り出してヴィトンの大きな袋を隠した。
こんなものもって観光なんてみっともないったら無いものね。
義理絡む重荷下ろして旅の始まる
さて、次の目的地はホフブルグの中の国立図書館。
先年ヨーロッパ放浪旅行をした息子のお薦めだ。
彼の他のお薦めはちょっと時間的に無理なのだがここは地の利。
聖ミヒャエル教会の前を通りホフブルクのミヒャエル門から入る。

この教会は後期ロマネスク建築でシンボルとなる塔は16世紀のもので18世紀末に新古典主義的な現在の形になったと言う。

国立図書館はこの城のどの当たりになるか良く分からず、門を入ってから案内板を探しながらうろうろと進んだので、
実際どこをどう通ったか分からないうちに入り口にたどり着いた。

入場券を買って入場。
世界一美しいといわれる図書館が目の前にあった。

まさしく!
細長い長方形の図書館は中央に楕円形のホールを持ち、その真ん中には皇帝カール六世の像が立っている。
角々に立って監視している人の目が最初は気になったのだけれど段々前へ進んでいくうちに気にならなくなって、写真を撮り始めてしまった。
勿論写真はOKなのだが、なんとなく美術館のようで、撮ってはいけない気がしてしまう。
それほど中は美しかった。

ハプスブルグ家の200万冊を超えると言う蔵書、本そのものの価値・貴重さは勿論計り知れないのだろうけれど、 その価値は私にしかと分かる筈もない。しかし天井のフレスコ画、 バロックの柱、その装飾は「!」
あちらこちらを飾る彫像やシャンデリァ、楕円形の窓、本当に美しい図書館だった。

「来て良かったね。」と言い合いながら図書館を出て、アウグスティーナ教会の辺りを通り抜けてリンクを横切り、 次の目的地は美術史美術館。
リンクの外側にマリア・テレジア広場を挟んで全く同じ形の建物が向かい合って建っている。
片方が自然史博物館。
もう片方が私たちの目的の美術史美術館。

1857年ウィーンの大規模都市再開発の時にハプスブルク家の膨大な美術品を収蔵するために建造されたネオ・ルネッサンス様式の建物だが、 そんなに新しいものには見えない落ち着きがある。
この広場を挟む二つの建物の調和が生み出す雰囲気なのだろう。
何より中央広場のマリア・テレジア像が幸せそうなんだもの。
9ユーロ払って入場.。

吹き抜けの豪勢な美しさが際立つ大階段のヘラクレス像や天井の絵などを見ながらまずはカフェへ。

高い天井、豪華な大理石の柱、面白い天井画、モダンな照明などに囲まれた美しいカフェ。
少し遅くなったし、今夜の夕食は早いので、昼食代わりにケーキを食べた。
彼女はりんごパイにメランジェ。
私はベリーのパイにマリア・テレジアカフェ。

のんびりしたひと時を過ごしてさて、美術品。
目的は沢山のブリューゲル。
こんなにブリューゲルの実物をいっぱい見たのは初めてだ。
緻密な画面は見始めると切りが無い。

一つ一つの表情や情景にすっかり見とれてしまうのだもの。
それにカルバッジョの絵が何枚もあって、それにも目が引き付けられた。
これだけ素晴らしい収集品が満ち溢れているのだから見始めると多分一日はあっという間にたってしまう。
だから最初に目的の物を決めてそれだけで思い切るしかない。
そんなわけで次はゼセッション。
1897年に分離派の拠点として建てられた球と直方体とで出来ているような幾何学的な建物で真ん中のキャベツみたいな金色に輝く球が特徴的な建物だ。
遠くからでも直ぐ目が引き付けられる。
昨日もバスの中から直ぐに見つけたもの。

地下のクリムトの「第九」をモチーフにした巨大な壁画でも知られている。
私たちの目的は今度も建物の外観だけ。
異国を異国たらしめて分離派(ゼセッション)
もうこの頃には心の中でウィーンはやっぱりウィーンだけで1週間は必要と言う事実?を認めていた。
うーん中も見たいよ。
ゼセッションの入り口まで行こうと思って停車場の上を歩いていたら、直ぐ二人とも変な若い男に狙われているのに気が付いた。
「掏りかな?」「狙われてるね?」
私たちを道路の向こうから狙っているという感じで平行に付いてきている。
「危ないよ!」「うん、止めよう。」
私たちは踵を返して、カールス・プラッツ駅の方に向かった。
旅先では特に君子たるべし!
ゼセッションの直ぐ横手の通りを通り過ぎる時、そのカフェの鮮やかなブルーの庇の金文字に目が留まった。
「カフェ・ムゼウム」分離派の溜まり場。

ロースのインテリア。単純な形で使い心地を重視するもの。オープンで知的な雰囲気と本には書いてあった。
昨年息子がウィーンに行った時、ここに寄ろうとしたら閉まっていたので残念だったと言っていたカフェだ。
「廃業しちゃったのか、新装工事中だったのか見てきてよ。」
と言われていたのだった。
店は綺麗になってしていた。
しかし私たちは寄る時間が無かったので、開業証拠写真?を撮るだけにした。
さて、カールス・プラッツ駅。
ワーグナーによる駅の一つで、ゼセッション特有の幾何学的形態や植物模様の華やかな装飾の下は鉄骨の軸組み、 大理石の石膏パネルの組み立てとモダンな構造様式であると本に。
今はカフェ・展示場として使われている。
金色とやわらかい緑色のアクセントもその姿も美しいが、かなり使い込まれた荒廃感も漂っていた。
駅の前にはカールス広場を挟んで巨大なカールス教会が聳えていた。

バロックの教会でペストの沈静を感謝して、カール六世が守護聖人カール・ポッロメウスに献堂したものだそうで、 ファサード中央に神殿形ポルティコ(これが意味が分からない)とドーム、左右に鐘楼、 古代ローマのトラヤヌス記念柱を模した33メートルの柱が見所だと読んで行った。
残念ながらここも遠望で「次行くよ。」
「残念ながら」と言う言葉を後で数えてみようかと思うくらい積み残しばかりよ。
オペル駅に戻ってトラム1番でショッテン駅下車。
今度向かうのはヴォティーフ教会。
ところが折角行くとこういうことになるんだ。
修理中!

まわりはすっぽり隠されていて、入り口はしっかり閉まっていた。 教会の前の広場は芝生の上にのんびりゴロゴロしている人で賑わってはいたけれど。
それにしてもヨーロッパの広場はどこも何もしないでボーっと座ったり、寝転んだりしている人でいつもいっぱいだ。
「私たちも何にもしないっていう時間の楽しみ方も、これからの長い人生の中で習得?していかなくっちゃね。」
などと言いながらせかせかとその人々の間を縫って行く私たち。
見逃したり行きそびれたりしたものを嘆いているばかりの私たち、時間ぎりぎりまで飛び回っている私たちに、 果たしてそんなことが可能でしょうかね???
カール教会の方が大きく有名かもしれないけれど、 息子の旅写真の中にこの教会の美しい写真がいっぱいあったので私も実物を見てみたいと思ったのだ。
しょうがないので教会の横手からウィーン大学と市庁舎の前をヨーゼフシュタット通りの方に向かって歩く。
ウィーン大学はネオ・ルネッサンス様式。
それは大学を支えるヒューマニスム精神を表象するのに適した様式だからだと言うことだ。
中央の屋根はルーブルを思い出させる。
その先が市庁舎。
なんと市庁舎の正面も化粧直し中で、市庁舎前広場は工事材料の山。

市庁舎はシュテファン大聖堂の棟梁、ゴシックの第一人者と言われるシュミットによるネオ・ゴシックの建物で、 平面も立面も格子状をベースにして、7つの中庭を配した大建築なのだそうだ。
内部にはゴシックのヴォールト天井が連続する壮大な空間があるらしい。
残念ながら工事の人が行き来しているので内部は断念。
それでも沢山の旗が林立していて、尖塔だらけの華やかな庁舎の面影はよく分かった。
市庁舎前の広場の向こうにブルク劇場が見えたので、広場を突っ切って、ブルク劇場を眺めた。
ここも息子の写真で見たが、内部もとても綺麗な劇場と言う印象だった。
外観は確かに美しい。

演劇専用の市民のための劇場で、ゼムパーの作品で彼の特徴をよく現して、舞台と観客席の空間の形状が外観にも現れていると読んでいたが、 外部をグルット回っても外観から内部の様子をうかがい知ることは出来なかった。
そりゃそうだよね。内部の美しさは内部に入ってみないとね。
戻って国会議事堂横を走るヨーゼフシュタット通りに右折、この通りを暫く歩くとヨーゼフシュタット劇場の建物が見えてきた。

通りが確かだったから、間違えてはいないと思ったけれど、見つけるまではちょっと心配。
リング沿いならともかく、リングから離れていく場所だから時計と相談。
「本当にそこまでいけるかなぁ?」
「第3の男」でアンナが出演していた劇場だ。
影と闇の中で息づいてこその女(ひと)
落ち葉道我一人生くこの世界
こげ茶色の劇場にしては地味な感じの小さな建物だった。
さびれた感じが映画の世界を投影しているようでかえって満足感がある。
頭の中にはあのチターの印象的な魅力的な曲が鳴り響いている。
あの映画ではウィーンの戦後の瓦礫の山を見られたが、リンク内を歩いているとこの地でも戦後が遠くなったという感じ、 むしろ
「戦争があったのか?」という感じなのだ。

しかしこの劇場の暗く蹲るような外観は周りを見なければ、当時を彷彿させてくれるようだ。
ご主人があの映画の大ファンだという彼女は夢中でお土産写真を撮っていた。
丁度前がトラムの乗り場で、その駅からトラムで戻ることにした。
だってもうそろそろ4時に近い。
私たちは今夜のオペラ座公園の為に4時35分にヒルトンホテルに集合と言うことになっているのだから。
ヨーゼフシュタット駅からトラムD線でオペラ下車。
「まだ30分あるね。ホテルザッハでお土産買ってしまわない?」
「えー、間に合うかな?」
珍しくいつもは行け行けどんどんの彼女の方がブレーキ?
トラムは直ぐ来るのが分かったし、ザッハホテルはオペラの直ぐ裏だし、買ってくるだけだし。
「走れ!」
で、ザッハーに飛び込んで缶入りのザッハトルテを幾つか買い込み「ほらね、この時間なら空いてると思った!」(って、いい加減ね。 たまたまかもしれないのに。)
また走って丁度やってきたトラム2番に飛び乗れば、ホテルにはなんと8分前に到着。
一応オペラ座に敬意を表して、バタバタと着替えて、ロビーに飛び込めばぎりぎりセーフ。
日本の男性たちもスーツになればそこそこ似合って(失礼!)
「カッコがついてるジャン!」
なんて生意気な科白を言う余裕も。
確かに(元)サラリーマンさんは背広姿が板に付く?
しかし見ちがえますね、これがご同行のご一同様かと?
馬子にも衣装が冴える夜
鼻白粉馬子に追いつく衣装着て
(失敬!追いつきませんでした。)
出発は45分だった。
「45分になりましたね。ハイでは出発しましょうか!」
添乗員さんはしっかりサバ読んでいた。
「10分もよ!」
「やられたね?10分あればもっといろいろできたのにねぇ。」
「誰が広場の芝生でボーとできるんですかね?」
この日のプレシアター夕食は「ツム・ケラーグーベ」

さて、何を食べたのか何もメモしてないので今と成っては思い出せない。
小さなバックにお金とカメラしか入れてこなかったので、手帳を持っていなかったのだ。
そしてハイライト、オペラ座。

安い席なので(オプションで良い席にすることも出来たのだが、この日のオペラ「アンドレア・シェニィ」は余り興味の無い演目だったし。
しかし申し込んだ人たちも余り良い席は取れなかったらしい。)オペラを楽しむにはどうかな?
私たちはむしろ建物の中身の方に興味があるのだ。
案の定実際ひどい席で、右側の三階の桟敷の後ろの席では、
演者の上半身と舞台の左側を見るのが精一杯だった。

声だけは良く聞こえたから、音楽愛好者には少しは価値があるのだろうけれど?
オペラを演じる劇場なら「あんな席あるべきではない!」と、私は思う!
席に立ち上がって見ちゃったけれど、同じ桟敷の老人3人組(かなりのご老人たちだったけれどしっかりドレスアップなさっていて、 おばあ様がキャミソールドレスだもの!)はしっかり身を乗り出して聞きほれ見ほれていたから、
私の胡乱な行動には幸い気が付かなかったようだ。
しかし主役の女性は声はともかくあの哀れな役を演じるには少しいやかなり恰幅が良すぎたのではないでしょうか?
11時過ぎに帰り着いて、おやすみなさい。
あぁ、早いもので後は明日数時間の自由時間を残すのみだ!
ああ、早すぎる!
年毎と異国で早まる時計針
メビウスのわっかの中に閉じ籠もる
