私のロマンチック街道紀行 ①
序章 「旅に出たい!」
2006年5月26日から2006年6月4日までの10日間の旅
この旅に決まるまでちょっと難航した。
久しぶりに一緒に海外旅行しようと誘いがあって、行くことは直ぐ決まった。
彼女とはイタリア旅行をして以来だからもう何年?4・5年ぶりかなぁ?
その間私は毎年他の友人と彼女はご主人とそれぞれ海外旅行を楽しんでいたので、行きたい場所がなかなか噛み合わなかったのだ。
「エジプトは?」
「暑いし、あまり興味ないわ。」
「ギリシャ?」
「暑いわよ、そこも。季節的にどうかしらね。」
「スペインは?」
「行っちゃったわ。」
「トルコ、一度は行きたいのよね。」
「あまり治安よくないんじゃない?」「そうかも」
「スカンジナビア」「うーん?」
「じゃァ何処がいい?」
「あなたウィーン辺り行っちゃったのよね?」
「スイスはお互い興味ないんだよね?」
「歴史の街がいいなぁ。」
「イギリス、ロンドン近郊しか行っていないから周遊する?」
「私あまり湖水地方興味ないのよ。景色だけのところはね。」
「フランスは、あなた行っていないでしょ?」
「パリしか興味ないのよ、私。なのにあなたパリ二度も行っているでしょ?」
「そうね、確かに!二人とも行っていないところがいいわね?」・・・って、
永遠に決まらないかと思っちゃった。
あまりに定番だけど行っていないことはいないのだからと
「ドイツ・ロマンチック街道?」
「いいかも」
そんなわけで方面は決まったものの、今度は日程。
(色々な会社のツァー検討)
私はまだ8日以上の海外旅行をしたことが無い。
彼女はご主人の好みでここ数年短いアジア旅行ばかりさせられているので、久しぶりのヨーロッパ。
「10日は行きたいわ。」
「うーん、お父さんに聞いてみる。」
長くなれば費用も嵩む。
毎年海外旅行へ行かせて貰ってはいるけれど、個人旅行は安上がりにしているし、ツァーもお値打ち物厳選。
彼女が示してきたこの10日間の旅は締めて40万余り。
いつもの旅なら2回行ける?
でも彼女と行くのは確かに久しぶりだしねぇ・・・と折れることにした。
ようやく決定して予定は6月だったのに、そのツァーが6月には無い。
何処の旅行社でも扱っていない。定番のドイツロマンチック街道なのに?
そこに至ってようやく気が付いた!
「サッカーのワールド・カップだよ!」
「そうだ!」
で、このツァーも5月の最終出発日で予約した。
個人旅行と違って食べるのも、寝るのも、乗り継ぎするのも心配が無いとなればいつもの下調べ「準備エネルギー!」が、いまいち湧いて来ない。
旅の醍醐味はその準備と旅そのものと旅の後のまとめだ。
「旅は三度美味しい!」
と、常々思っている私なのにである。
(読んだ本・・・日記より)
それでも図書館から借りてきてかなり本は読んだ。
ロマンチック街道の見所・歴史はそれなりに。
(勉強中)
ワインとビールの道でもあるし・・・勿論下戸なりにそっちの方もちゃんとね。
最低限のドイツ語も一生懸命頭に叩き込んだのに、今旅の記憶を整理しようとしている段階でもう1語も頭に残っていないことに愕然としている。
(ドイツ観光局にはこんな資料も)
この様子じゃ旅のメモリアル「旅行記」の出来?も怪しいもんだ。
・・・危惧を抱きつつ・・・でもやっぱり何とか旅日記纏め上げましょう。