私のロマンチック街道紀行 ②
第1日目 5月26日 旅立ちはハプニングと共に
「今年もいい季節になったから、空港はこんなに混むんだ!」と、
思いながら、成田第二ターミナルビルに上がっていった。
集合は9時40分だが、
共に行く友人とは9時にJTBの団体カウンターで待ち合わせしている。
彼女は海外旅行というとJTBのパンフを集める。
私はJTBは高いという感覚があるので、「一応JTBも」という感覚でパンフを集める。
だからなかなか旅行のツァーが一致しなかったのだ。
彼女とはこれで3度目の海外旅行だが、ツァーは初めてだ。
過去ロンドン旅行は二人だけで全部決めて行ったし、イタリア3都市(ローマ・フィレンツェ・ヴェネチア)はJTBの個人旅行だったから。
ヴェネツィアからパリに着き、空港乗り継ぎの時、1分を争って空港内を駆け抜けたことが懐かしく思い出される。
団体カウンターへ行くともう数人前に彼女が並んでいるのが見えた。
旅が始まったのだ。
「そうか!サッカーの日本選手団が今日出発するんだ!」
と、その時ようやく気が付いた。
「何でこんなに空港が混んでいるんだ?」と、思いながら、ニュースと自分の旅が全然頭の中で交わっていなかったのだ。
さっきサッカーの解説者の福田さんが沢山のカメラマンを引き連れて大きなカバンを押して横を通っていったわけだ!
それでこんなに混んでいたんだなと、今頃納得。遅いよ!
手続きを終え、乗る前に食べるか止めるか・・・と相談しあっていたら、今度は元監督の松木さんとすれ違った。
「旅のハイ!」状態だったので、「松木さーん!」と、手を振ってしまった。
選手も午後の便で今日ボンへ入るんだった。
結局食べるのは止めて、あきちゃんに頼まれた買物をしてしまうことにした。
入ったところで真っ先に目に付いたのが「モンブラン」。
珍しく旦那が「お土産、万年筆がいいなぁ。」と、言ったのだ。
国粋主義者?で、外国土産なんかいらないといつも言う人がである。
だからまずそれを買ってしまった。これで気がかりなお土産一つクリア!
あきちゃんの頼まれ物は「エスティーローダーのサイバーホワイトクラリティローションとイヴ・サンローランのベビー・ドール・
ラッキーゲームストーリーズ」長い名前のものばかりだ。
それにしてもドイツに行く人に頼む土産かなぁ?空港で済んでしまう。
サンローランのは簡単に手に入ったけれど、エスティーローダーの方はどの店も人気商品で一ヶ月も前から売り切れですと・・・あらら。
香水の方は容子ちゃんの分も購入する。
ロンドンへの旅は快適で・・・と言うか、何事もなく映画「プロデューサーズ」と「ウォーク・ザ・ライン」を見ているうちに到着。
問題はここからだった。
過去二回ロンドンに来ているけれど、いつもスムースだったのに、今回は違った。
乗り継ぎの入管に2時間以上の余裕があったのにも関わらず、窓口は2つしか開いていなくて、長蛇の列。
なのにほかの窓口のおじさんおばさんは「こんなに並んでいるんだから開けましょう!」なんて気配はさらさらなく、クッチャベッテいるだけ。
添乗員さんは「最近のロンドンはこんなですよ。アメリカよりましって言えばましかもしれないけれど、 こいつ等が日本へ来たら同じ思いさせてやりたいと思いますね。」と言って、ツァーの皆から「同感!」の声あり!
「こいつ等」に思いっきり感情が入っていて・・・いいなぁ!
結局ぎりぎりにルフトハンザに乗り込む事態に。ところが又これがどうしたのか一時間遅れても出発の気配も無い。
(写真で見ると、安心?)
予定では10時にフランクフルトのホテルに入れるはずが、フランクフルト空港に着いたのが既に10時を回っていた。
しかもだ!ついていない時ってこんなもんかい?
荷物受け取りのところに行くまでが又じっくり時間を取られて、挙句の果てが我等のツァーの荷物、そっくりヒースローに積み忘れ!と判明。
待ちに待たされた挙句がこれ!
結局「お泊りセット」なるものを貰って「明日の午後までには荷物はホテルに届くそうです。」だと。
最近の日本もダイヤも整備もがたが来てて「大丈夫かな?」と思っているけれど、外国に来ると「日本はまだ大丈夫!」 なんて思えてしまうところが恐いね。
世界中の人が「誠実な仕事・プロ意識」と言うものを忘れて「個人主義の塊」になっているってことかな?
ま、そんなわけでホテルに着いたのはもう27日になっていた。
最もルフトハンザで隣の席に居たおじさんは「阪急トラベリックスの旅で、ロンドン・フランクフルトと二回のトランジットで今夜?いや、 明日早朝ミラノに入る。」と言っていたから、上には上?
とにかく早く寝なくっちゃ。お泊りセットの歯磨きと化粧水と寝巻きTシャツを早速利用してみた。
L判のでかシャツは薄っぺらで寝心地は良かった?
と言うわけで、今夜は1日の朝と夜の間が気が遠くなりそうなほど?長かった。
御蔭でベチャッとベッドに倒れて、ぐっすりサ!